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2013年4月28日日曜日

[Tizen]MacBookAirのVirtualBoxにUbuntuを入れてTizenの開発環境を構築した時の手順メモ

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Bloggerへの移行前のWordpressにて2012-11-07に投稿した記事です。

今後もしかするとTizen(詳細はこちら)を利用する事があるかもしれなかった為、自分のMacBookAirに開発環境を構築してみました。といっても、SDKがWindows版Ubuntu版しかなかった為、仮想環境のVirutualBox上にUbuntuを載せて、そこに構築しました。

構成


ハードウェア、ソフトウェアの構成は以下の通り。
  • MacBookAir 11-inchi MacOS X Mountain Lion(CPU:Intel Core 2 Duo 1.4GHz、Memory:4GB)
  • VirtualBox v4.2.4
  • Ubuntu 12.10-desktop(32bit)
  • Tizen SDK 2.0 Alpha

作業の流れ


以下の感じです。
  1. VirtualBoxのダウンロード、インストール
  2. Ubuntuのisoイメージダウンロード
  3. VirtualBoxでUbuntuの環境を作成
  4. TizenのSDKダウンロード及び、インストール
  5. IDEの起動
  6. Tizenエミュレーターの起動
  7. Tizenエミュレーターでのサンプルアプリ起動
上記の通り、ダウンロード作業があるのでなるべく通信環境は良い場所で作業した方が良いです。また、Ubuntuなどのインストール自体もそれなりにお時間が掛かりますのでご注意を。

1.VirtualBoxのダウンロード、インストール

以下のサイトからダウンロードしてきます。 Oracle 基本的にはダウンロードタイミングの最新の物で良いかと思います。 ダウンロード後はインストールして下さい。特にはまる事はないかと思います。

2.Ubuntuのisoのイメージダウンロード

以下のサイトからダウンロードしてきます。 Ubuntu こちらも基本的にはダウンロードタイミングの最新の物で良いかと思います。 (私は12.10で実施) なお、Tizenの公式サイトでは
Ubuntu® 11.04 or 11.10 (32- or 64-bit)
と書いてあるため、上記バージョンよりは新しい方が良いとは思われます。

3.VirtualBoxでUbuntuの環境を作成

VirtualBoxの使用方法の詳細は記載しませんが、私は以下の構成にしました。
  • HDD:8GB
  • Memory:2GB
HDDはUbuntuで4.8GBだったかな?ほどが必要で、さらにTizenSDKをインストールする場合にもある程度の領域が必要なので、8GBもしくはそれ以上あると良いかと思います。

メモリはなるべく割けるだけ割いた方が良いと思われます。2GBでも動きますが、結構重い(特にエミュレーター)です。

また、Ubuntu標準のデスクトップ環境Unityそれだけで結構メモリを食ってしまうようです。

潤沢なメモリを割り当てる事が出来れば良いですが、難しい場合には軽量のデスクトップ環境を導入する事をお勧めします。

私はLXDEに変更しました。Unityだと2GBを割り当てても操作がガクガクだったのが、変更することでかなり解消されました。

上記、LXDEの変更はGUIのUbuntu Software Centerもしくはapt-getコマンドでも出来ます。

また、VirtualBoxを利用する場合にはファイルの共有、画面解像度の最適化などが出来るGuest Additionsも導入しておくと便利です。今回のエントリーとは趣旨がずれる為、詳細については記載しません。

4.TizenのSDKダウンロード及び、インストール

4-1.Javaのインストール

まずは、Javaをインストールします。 なお、Tizenのサイトに
Oracle® Java* v7 or later (do not use OpenJDK)
とあるので、Java 7(OpendJDKではなく、pureな)をインストールします。 こちらを参考にさせて頂いたインストールします。 [ubuntu 12.04 LTS] Oracle Java(JDK)のインストール 特に問題なく出来るはずです。

4-2.TizenSDKのインストール

次にTizenSDKをインストールしてきます。
Tizen Developers SDK

Install Managerの一覧から対応するファイルをダウンロードします。

SDK本体以外に画面下部にisoイメージのダウンロードリンクもあるのでご注意下さい。
isoイメージのダウンロードは必須ではないですが、予めダウンロードしておけばSDKのインストール時にインターネット環境を利用せずともできそうです。

ダウンロード後は以下のコマンドを実行します。
なお、ダウンロードファイルは/Downloadsフォルダに配置した場合の想定です。
cd ~/Downloads/
./tizen-sdk-2.0-ubuntu32.bin 
とすると多分、色々ないから駄目よ的なメッセージが出ます。
以下の文がダウンロードページに有るのでこちらに該当するものがないとNGのようです。
In Ubuntu®, the following packages: procps, gettext, libdbus-1-3, libcurl3, expect, gtk2-engines-pixbuf, grep, zip, make, and qemu-user-static
足りない物はapt-getを使って取得します。 私の環境では以下のような操作を実施しました。
sudo apt-get install expect gtk2-engines-pixbuf libgnome2-0
その後、もう1回
./tizen-sdk-2.0-ubuntu32.bin 
とするとInstall Manager画面が起動します。
isoイメージをダウンロードしていない場合、そのままボタンを押していけばOKです。詳細はこちらのサイトに画面キャプチャ付きであるので、参考にさせて頂きました。 Ubuntu 11.10 に Tizen SDK をインストールしてエミュレータを試してみる なお、isoイメージをダウンロードしている場合、Advance→SDK Imageを選択し、ダウンロードしたisoファイルを指定後、元の画面に戻ってNextボタンを押せばOKです。 なお、Proxy環境でやる場合には以下のような記述が公式にあったので起動する際にProxyのIPアドレス、ポート番号の指定が必要のようです。
Are you using a network proxy? If yes, run the Install Manager with the -proxy : argument.

5.IDEの起動

インストールが正常に終了すれば、アプリケーションが登録されているはずです。
IDEをコマンドラインから実行する場合には以下を実施。
tizen-sdk/ide/startup.sh
で、場合にはよって起動後、 MOZILLA_FIVE_HOMEを指定しろ、というメッセージが出ます。(会社のPCでは出なかったですが、自宅のMacBookAirでは出た)

エラー内容を見る限り、SWT関連のファイルを参照するか何かで利用しているようです。

上記は以下のサイトを参考に、libwebkitgtk-1.0-0のインストールと、eclipse.iniへの追記で解決しました。

[Tizen Application-dev] Firefox or Xulrunner problem with Tizen IDE on Ubuntu 12.10 64bit

実際には以下のような操作を実施。
sudo apt-get install libwebkitgtk-1.0-0
vi tizen-sdk/ide/eclipse.ini
★最終行に追記→-Dorg.eclipse.swt.browser.DefaultType=webkit
上記操作実施後、IDE再起動によって事象は改善するかと思います。

6.Tizenエミュレーターの起動

次にTizenのエミュレーターを起動します。
tizen-sdk/tools/emulator/bin/emulator-manager
起動後の画面はAndroidのエミュレーターを作成する画面と似てます。
Create newで新しい仮想端末を作成後、起動して下さい。すごい時間が掛かりますが、辛抱して下さい。

7.Tizenエミュレーターでのサンプルアプリ起動

最後にサンプルアプリを作成してエミュレーターで表示させます。
New→Tizen Web Projectを指定。
その後、下記画面のように選択し、適当にProjectName指定後、Finishを押します。
なお、Finishボタン押下後に、プログレスバーが永遠に進まないなどの場合があるようです。その場合、IDEは終了させて下さい。上記場合でも下記サイトに記載があったようにプロジェクト自体は作成されているようです。

Ubuntu 11.10 で Tizen のサンプルプログラムを動かしてみた

作成後、右クリックしてRun as→1.Tizen Web Applicationでエミュレーターにインストールされ、画面が表示されるはずです。(エミュレーターが接続されている場合にはIDEの左下に下記のようにemulatorの文字が出ます)
エミュレーターを起動するとこんな感じです。
なお、エミュレーターの起動が遅い場合にはRun as→2.Tizen Web Simulator Applicationを選択する事でブラウザでも動作確認我で来ます。
起動するブラウザの設定はWindow→Preferences→TizenSDK→Web→Simulatorで可能です。GoogleChromeがデフォルトの設定のようなので、未インストールの場合にはまずはインストールを実施して下さい。

最後に

とにかくエミュレーターの起動が遅い!です。本当に。
ただ、途中で紹介したGoogleChromeで確認可能なTizen Web Simulator Applicationの起動はそれなりだったので、実際にはだいたいこちらで確認してエミュレーターは最終確認のみ、という感じになるのかなと。

IDEに関してはほぼEclipseなので、割と取っ付きやすそうですね。